愛知県知多市にて心療内科・精神科・児童精神科を診療する「新舞子メンタルクリニック」についてご案内します。

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内観療法体験記

2020.冬
40代 男性

内観と出会うきっかけになったのは、単身赴任から戻った私の様子から感じたのでしょう、妻に「もっと楽に生きてみたら」と、新舞子メンタルクリニックを勧められたことでした。

最初は不満を持ちつつ訪ねたクリニックでしたが、永田院長、内観担当の高橋さん、受付スタッフの皆様に温かく迎えていただき、安心したことが思い出されます。(現在よりも患者さんが少なく、余裕があったように感じます)

初めて屏風の中に座り、母に対する自分を調べたのですが、結果的には思い出探しとなってしまい、今振り返れば実に浅い内観であったと恥ずかしい限りです。「内観は思い出を振り返る場ではありません」とのお言葉を頂いたことで、内観について学びを深めたいと感じました。

回を重ね、自分が周囲の人達に対してどのように接し、どのように振る舞ってきたかが見えるようになるにつれ、どれほどわがままであったか、迷惑をかけてきたか、傲慢であったか気付くことができました。

しかしながら、長年身に付いてしまったものを変えることは難しく、家族や周囲の人達に自分の感情をぶつけては、内観をしていてもこの程度かと思っていました。今思えば、『この程度の自分』でしかないことに気付けたことが、内観に触れた効果であるように思うのです。

これまでの私であれば、自分は悪くない、周囲の人が悪いと考えていたことでしょう。

仕事に疲れた時、家庭で嫌なことがあった時に、内観をさせていただくことが自分を安定させ、穏やかな日々へ戻してもらえる大切な時間であったと感じています。

内観を通して出会うことができた皆様に、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

今回新しいステージに向かう自分に対して、内観という心の源流があることを忘れないよう、疲れたらここへ帰れば良いのだと言い聞かせたいと思います。

最後になりますが、今この瞬間を共に支え、寄り添いながら生きている皆様に感謝を申し上げ、内観の感想といたします。

*この体験記につきましては、ご本人の許可を頂いて掲載しております。

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