内観療法体験記

2018．春
50代 女性

息子は何度も問題を起こし精神的に不安定になっていた時、医師から内観療法を勧められ受けることになりました。そんな息子の気持ちを理解するために、また自分自身の不安な気持ちをなんとかしたいという思いから、私も内観療法を受けることにしました。

一緒に始めたことで、今まで私とはあまり話をしなかった息子が、共通の話題ができたためか、少しずつ話をしてくれるようになりました。そして、内観を進めていくと息子の表情も段々良くなってきて…一緒に受けて良かったと思いました。

私には、息子のことを“母親の私がなんとかしてやらなければ…”という気持ちが強くありました。しかし、この気持ちは母親としての私の一方的な思いだけで、息子の気持ちは理解できていない、きちんと向き合って接していないということに気付きました。そして、息子のことよりまず私自身の息子に対する接し方に問題があるのではないかと感じるようになりました。

息子に対する接し方をどのようにしていったら良いかと思い悩み考えて、息子に対する見方や気持ちの持ち方を今までとは変えていくことにしました。今は、“息子を一人の大人として信頼して見守っていこう”という気持ちに変わってきています。

内観を続けているうちに、私自身の不安な気持ちも徐々に落ち着いてきて、気持ちの持ち方も変わってきました。しかし、気持ちは日々変化するので、日常内観を少しずつでも続けていければと思っています。

＊この体験記につきましては、ご本人の許可を頂いて掲載しております。

＊息子さんのことで悩み苦しんでみえた方が、内観を通し“自分”を見つめられる中で、様々なものを感じ、気付かれ変わっていかれました。
“親が変われば子も変わる”
この先、お幸せな人生を送っていかれることを心から祈っています。