愛知県知多市にて心療内科・精神科・児童精神科を診療する「新舞子メンタルクリニック」についてご案内します。

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内観療法体験記

2019.秋
30代 男性

2015年の6月頃からこちらで内観を始めましたが、始めた頃は心が沈みきっており、ただ課題をこなすように取り組んでいました。

私は、優秀な成功者のみが求められ、失敗するくらいなら挑戦するなと言われている、思われていると勝手に思い込み、自ら首をしめ息苦しい日々を過ごしていました。それらが確信型対人恐怖症となった原因であり、内観に対する思い込みから大した恨み辛みもない自分がやっても効果があるのかと、1年くらいは変わっているという実感も湧かずにやっていました。それでも、とにかく続けるという姿勢で取り組みました。

しっかり思い出せるような恨みくらいしかないと思っていたのが、いつしか、内観の度にちょっとした事を溜め込んでしまっていた自分に気付きました。それは、長い間思い込んでいた優等生の自分しか必要とされないんだという心が生み出したものでした。この事に気付いてから心がスッと軽くなり、内観もスムーズに進められるようになりました。また、それまでは言えなかった「ありがとう」が自然に言えるようにもなりました。

一度捨てようとしただけあって、生きる理由を探して今まで続けてきましたが、首の痛みだってあろうがなかろうが、人は生きていけるものだと最近になって気付きました。内観のおかげで、自分で課していた枷を外す事ができ心晴れやかです。

様々な先生の言葉を教えて下さった高橋先生、どんな時も受け止めて前向きにして下さった永田先生、新舞子メンタルクリニックのスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

*この体験記につきましては、ご本人の許可を頂いて掲載しております。

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